忙しい臨床の場では、マニュアルって手元に置いておくと本当に便利ですよね。
色々なスコアや薬の量など、自分は暗記が苦手なので、すぐにマニュアルに手が伸びてしまいます。
レジデントマニュアルシリースなど、たくさんのマニュアルが出回っており、どれが使いやすいのか迷いませんか?
今回は、自分が実際に使っていて、どの診療科でもおすすめできるマニュアルを紹介します。
おすすめマニュアル
総合内科病棟マニュアル (青本/赤本)
2017年に発売されたCommonな内科疾患の診断から治療まで網羅したマニュアルが、2021年にUp dateされました。
病棟業務全般に関する赤本と、領域・疾患毎の内容が書かれた青本の二冊になり、内容がさらに充実しました。
内科のマニュアルとしてはWashington ManualやPocket Medicineが有名ですが、日本の臨床とそぐわない部分も多いです。
その点、この本は日本の現場に合わせた内容になっており、本当に使いやすいです。
診断基準や薬剤投与量など、暗記できないけどよく使う情報がまとめてあり、手元にあると安心できます。
個人的に残念な点として、
- それぞれの一冊がそれなりに大きいためポケットに入れて持ち運ぶには少し重いこと
- 二冊に分かれたため、輸液や栄養など全般的な内容と各疾患毎の内容が分かれてしまったこと
ですが、ある程度臨床に慣れ、一般的な知識がついた後であれば青本があれば十分かな、と思います。
サンフォード感染症治療ガイド
毎年改定される感染症治療のバイブルです。
よく言われますが、抗菌薬の投与量は添付文書通りだと足りないことが多く、この本を基準にすれば間違いありません。
感染症診療全般のマニュアルとして感染症プラチナマニュアルも人気ですが、わたしはサンフォード派です。字が細かく読みにくいのが難点ですが、使いこなすと見たいページがすぐに開けるようになります。
自分は常に携帯していて1年でボロボロになってしまうので毎年買い替えていますが、感染症治療は(HIV領域を除けば)それほど変化がないので、数年に1度買い替えれば十分だと思います。
まとめ
使いやすいマニュアルがあれば、診療の効率は格段にアップします。
自分に合ったマニュアルを見つけて、使いこなしていきましょう。